7月23日
女寅さんはこの後の予定ははっきり決めずに旅立っていた
いわきのあとは直帰するのか、会津地方に行くのか、迷っていたが、旅に出てしまえばどこか糸の切れた風船
会津に行くことにする
いわきと郡山を結ぶ磐越東線の本数少なく、午前8時41分を逃すと次は13時過ぎ。
8時41分に乗ってまずは郡山まで。
浜通りと中通りを繋ぐ路線。列車は山の中を走る。途中駅の小野新町というところに高校の時の友だちが住んでいて一度泊めてもらったことがある。今回声をかけなかったのはやはりコロナであるからには会いませんかと言いにくいからだ。
郡山からは磐越西線
これは何度も乗って来た路線
1時間に一本ほどはある
途中で磐梯山がみえる
猪苗代で途中下車してはじまりの美術館に寄ろうかと思い悩むが、暑さでちょっとバテ気味なので無理はやめて通過する
会津若松着
今夜の宿は決まり、明日どうやって帰るのか調べてみる
会津鉄道とか只見線とか、あるいは郡山から新幹線など
今夜福島県博の皆さんに聞いてみることにして、これまであまりしてこなかった会津若松観光をする
市内をまわるバス、ハイカラさん号に乗って七日町で降りる
会津漆器のお店で、バスに帽子を忘れて来たことに気づいた
この酷暑、帽子無しで大丈夫かしらと不安になり、お店の人に、近くに帽子を買えるお店ありませんかと尋ねると、次々と家の女性たちが出てきてくれる。
会津木綿のお店がある帽子があるかもしれない聞いてあげますねと電話。あるようですよとマップをいただく。
結局、サイズが合わなくて買わなかったのだけれど旅先の親切今日もまたと思った。とても嬉しい
七日町から再びハイカラさん号に乗ると、現在福島県立博物館で開催中の妖怪たちがバス車内にたくさんいるではありませか!博物館の広報担当者すごいなあ 。
福島県立博物館で初めて並んで入場を待つ。
あわいのくに、あやかしのくに展は、妖怪たちが立体や平面や映像や音声で展示されている、美術と文化人類学とファンタジーの展覧会。夏休みだから親子連れが多い。
妖怪はどこにいるのだろう。
でもいるのだろう。
記録がある伝説があるお祓いの行事がある
人々の心の中に住んでいる、的なそんなわかりやすい説明では説明し切れないような存在
良いなあと、思う、妖怪。
ケサランパサランが博物館に展示される!
月岡芳年のこの作品にここで会うとは!
百鬼夜行夜は県博の皆さんと食事
いつ行っても大大ウェルカムで迎えてくださる
表現者としての私を認め、悩みすら聞いてくださる
素晴らしい人たち
彼らの勧めで明日は奥会津をまわって新潟に出て帰ることに決めた