11月5日 その3
喜多方シティFM局は、地方都市のコミュニティ局だが、人口比から考えると、私の住む浜松のコミュニティFM局、FMハローよりも立派に思えた。ラジオという知的なメディアで文化を伝える、しかも手のひらサイズの温度感で、というのがコミュニティFM
なのかな?
さて、入っちゃダメの文言を無視した形で入っていくと、そこには、おととい、ギャラリーオフグリッドで偶然に会い、その驚きも冷めぬ間に、福島駅で『それでは12月に!!!』と手を振って別れた、赤坂先生がいらっしゃるではありませんか!!!
お互いに、目がまん丸になりました。
どうして!!何故ここに!!!をお互いに叫ぶような空気が流れました。
赤坂先生は、斎藤清美術館のことで今日ここで収録があったそうなのです。
縁とは不思議なものです。12月の、本番の収録に楽しい前振り物語が加わったようで嬉しい気持ちが溢れました。
赤坂さんに、この2日の間に描いていたドローイングを見ていただきました。同席されていた、喜多方市美の学芸員さんと知り合えたりと、また広がってゆきました。
高久さんが車で案内してくださったからこそこれた場所でもあり、徒歩とバスでは来なかったと思います。彼にも大感謝です。
その高久さんには障害のあるお子さんがいらっしゃり、私にもまた私が保護者となっている障害者の姉がいるので、普段あまり人には聞けない障害者年金についての疑問を打ち明けたりしました。こうした話を、喜多方の隠れ名物のピーナツ屋さんの店先でピーナッツソフトクリーム食べながらしているなあと思いながら、さらにピーナッツバターとピーナッツを購入。(夫が無類のピーナッツ好きなため。)
その後、磐越西線喜多方から会津若松へ。
いつものお二人への相談事が最上位事項ではありますが、県立博物館で開催中の『藁の文化』を見たい!!
若松着16時22分、最終入館時刻16時30分。
タクシーに飛び乗る。運転手さんに、16時30分までに博物館に行きたいです!と告げると、初老の運転手さんはにわかに使命感に燃え、赤信号を避け、あの裏道この路地と、すごいスピードで走って、博物館入口到着16時28分。広い博物館の敷地、玄関までダッシュで走ってなんとかセーフでした。
藁の文化はおおらかで暖かく、ユーモラス。それはプラスティック文化との対比で語られるような浅いものではなく、日本の米作りとそれに根ざした生活、そこから生まれた知恵や感性が育んできた、いわば日本人のふるさとみたいな文化です。
これだけ揃っているのはすごいなあとため息ものでしたが、鑑賞開始後30分で閉館となりました。