高橋さんに初めて会ったのは、第5回の女寅さん旅、川内村の草野心平文学資料館で、です。草野心平館の守り人志賀さんのご友人で、たまたまその日私も志賀さんに会おうとしていたので一緒に案内してもらい、自己紹介のときに、たまたま2部だけ持っていたくじドロジャーナルをお渡ししたところ、これすごく面白そう❗️と関心を持ってくださり、後日、会期中だった福島市での展覧会にも来てくださって、いつか相馬でくじドロを、のようなお話がふわっと生まれたのでした。
私としては、そのいつかは、いつだろう、次に福島を旅する時に相馬に寄ってみようかな、ぐらいの気持ちだったのに、3月の初めに、年度内に出来ますか?のメールが来てあっという間に実現の運びとなったのでした。
高橋さんやその周りの人たちの若い行動力には目をみはるものがありました。
磯部地区は津波被害が大きくて、高台に復興公営住宅が幾つも建っていました。
くじドロは、その公営住宅にお住まいの人たちの交流のために企画されました。おばあちゃんたちを暖めたい、子どもたちにも多く参加してもらって世代間交流も図りたい、そうしたことをお聞きしました。
3月30日
同じ宿に泊まったりんごちゃんこと榊さんは八戸の出身でだからりんごちゃんと呼ばれているそうですが、今日のくじドロの強力スタッフです。
8時半現場着。
テント設営からのぼり旗や看板の設置など男子大学生のヘルプスタッフさんと3人でやりました。隣には青空市のテント。
後ろの方に見えるのが復興公営住宅です
80代ぐらいのおばあちゃんたち。どれどれとくじを引いてくれました
『好きな人』という言葉をひいたおばあちゃん。まわりの若い人たちにちょっと冷やかされながら、じいちゃん描いたと言ってくださった。『じいちゃん』は震災で亡くなられたそうです。
女子バレー部の中学生たち。
この後ろにも復興公営住宅が見えます。磯部地区には約70世帯がいらっしゃるということです。
磯部地区は、津波被害の大きかったところで、このくじドロの場所の近くに慰霊碑があります。
この高台に登って行く途中に一面がメガソーラーになっているところを見ました。
かつてはそこに田んぼや畑や民家があったところです。
その風景を見ながら高台に住まわれているんだなと思いました。
全然終わってないんだなと思います。
そして高橋さんはじめ、地元でない若い人たちが、野菜や日用品を売る青空市のような活動から復興支援しているそのことに動かされました。
くじドロは何かできただろうか、かすかでも、そうであるといいなと思います。