10月20日
当初金曜日の午前中に設営の予定でしたが、1日早めて大須賀に向かいました。木曜日でもいいですよと言ってもらえたこともありますが、あらゆることを最短時間の最高効率で行おうとするのを改めようとも思いました。
そしてそれで良かったです。
14時半に会場に着き、まずは大作の設営。
これは一人では難しいので、お願いしていた横須賀俱楽部の横山さんに助けていただきました。下見の際に位置を決めてあり、その時にスマホに残しておいた画像をもとに設置。30分ほどでやれました。
そのほかのことが、思いの外時間がかかりました。会場は8畳の和室三間が続く客間。
床の間にかける軸の作品。初めての軸装で高さがわからなく悩む。
お軸の下には何を、も考えてなく、前衛華道のたしなみはないので色々考えて刺繍作品を立てることにした。
元からこの古民家にあって常設展示されていた、古い袴や鎖帷子、かつての当主の肖像画、日本人形などをどうするのか。下見では、それらとともに自分の作品を展示しようと思っていたが、並べてみると案外難しい。結局多くを片付けることとなる。
それでも空間自体が和であり古色であるので、その中での作品となりそれで十分とも思った。
一人でゆっくり考えながら並べ替えたり動かしたり。
アシスタントさんがいたら、重たいちゃぶ台を奥から出したり、埃が溜まっているところの拭き掃除をしてくれたりの作業を私に代わってしてくれただろう。企画展示であれば企画者が展示のディレクションをするだろう。でも今日は違った。それぞれの良さはあるのだろうが、全部を自分でやった、自分で決めたという心地よい思いで帰宅できた。
こういうのが私は楽しい。