東京都美術館の地下3階と、二階の公募展示室の二箇所を使っての、大規模なグループ展が今日から始まっています。
私は、地下3階ギャラリーAで展示しております。
現代アーチストセンターというグループが50年前に生まれ、その50回目の展覧会であり、最終回でもある展覧会です。
私は2017年に初めて参加させていただいて。今回で3回目ですが、今回も含め、あまり深く考えずに参加を決めてきました。
東京での展示が久しくないし、都美術館という場所での発表は嬉しいし、誘ってくださった方が信頼の置けるアーティストだし、といった根拠です。
でも、このたび搬入と設営に行ってみると、なんだろうこの熱量は!と圧倒されました。
50回という歴史を甘くみていました。
そもそも、アーチストセンターの歴史について無知でした。
今回作られた記録集を見ると、70年代80年代90年代のアートシーンが様々な人のテキストで綴られています。針生一郎とか田村画廊のギャラリストとか。。
もはや伝説となった神田や銀座京橋の画廊で発表してきた作家たちが、高邁な理想を掲げて始めた美術館でのグループ展なのでした。
初期の頃から参加している作家たちが、最終回ということで渾身の作品で勝負しています。
小ぶりのギャラリーなら個展一回分ぐらいの、量と質の作品を、50人もが展示している、ある種の祭典なのですが、私には、ドキュメンタリーのように見えました。
70年代80年代のアートシーンで何かを信じて作り続けてきたアーティストたちの現在を伝えるドキュメンタリーです。
このドキュメンタリーをもっとつぶさに見たい。
昨日は設営を終わって日帰りで東京から戻りましたが、最終日とその前日には会場に向かいます。