『ひつじ日和』から『ちまた公民館』は徒歩で3分ほどの距離ですが、その途中で久保田たけし君がレッツのスタッフ水越さんと『散歩』中でした。
たけし君と外で偶然会うのは初めてかもしれません。今日も彼は小石を箱に入れて音を鳴らしていましたが、物静かで、憂いのあるような表情に、私の知らないたけし君を見たように感じました。
このたけし君の存在が、お母さんである翠さんを闘いへと奮い立たせ、今では浜松の文化の一端を変えたぐらいのことまで言えそうだけれど、こうして予期せぬタイミングで素でたけし君に会うと、もっとシンプルな気持ちになります。青年になったなあとか、案外小柄だなあとか、あら横顔が知的だまつ毛が長いなとか、そんなことを思い、障がい者こそが社会を変革するのだというレッツのテーゼはしばし忘れ、友達の息子にばったり会っただけな感じがとてもよかった。今日はアメ活はしてないという水越さんと、ちょっと世間話して、じゃあねと私は『ちまた公民館』に向かいました。
『ちまた公民館』は、鳴り物入りのオープンであったらしいけれど初めて訪れました。ここはレッツの運営する施設。誰でもふらっと寄っていいらしい。
入ると、詩人のムラキングと常連の村木さんがいらっしゃいました。
ムラキングは詩作なのか何か言葉を書いており、村木さんはスマホを見ていましたが、こんにちはと挨拶するとたくさんお話ししてくれました。
国会中継を見たか?あれは全部役者がやっているのだ。全員お面をかぶっているのだ。世界は現在革命中である。トランプが何を画策しているか知っているか?天皇家は全員無き者とされていて、あれらも全員役者なんだ、という内容のお話でした。
今日はカーラジオで国会中継を聞いてきたので、確かに辻元清美は弁が立つし声もいい、役者みたいと思いはしましたが、村木さんのストーリーはすごかったです。
ムラキングも村木さんもともに統合失調症の障害があります。そういう人たちが、『ちまた』に普通にいられるのはいいことだなあと思います。
DMは無理やり置いてきました。
ムラキングは『物語と時間』を読んでくれ、乾さんはいい人です、と言ってくれましたが、いや、それ違いますと答えてきました。