秋野不矩美術館の二階ギャラリーで毎年行われているグループ展に今年も参加させていただいた。
お声がけいただいた根拠はよくわからないけれど、秋野不矩美術館が好きなので、ありがたく参加させていただいている。
出品作品の画像をアップロードしてはならないきまりがあるのでここに挙げられないけれど皆さん達筆だなあと思う。
それに比べて私のはなんだろうと思う。全体の展示を見ると空気が読めていない感がすごいと自分でわかる。
でもこれでいいのだと思って出している。これもまたローカルというフェーズなのだ。
とはいえ見に来てくださった方々の鑑賞の様子を見ていると私の作品の前で立ち止まってくれている人がいる。少なからずいる。とても嬉しいことだ。
秋野不矩美術館は有名な建築家の設計である。
秋野不矩が存命のうちに彼女の作品のために建てられた旧天竜市の美術館。
壬生ホールもそうだが天竜市はなかなかのことをやる。浜松市になってしまって残念だったね天竜市。
常設展を見る。
93歳まで生きた秋野不矩の91歳の時の超大作がメインの壁を飾っている。
70代から90代までの大作がほとんどである常設展示だった。
50代半ばに行ったインドにはまった秋野不矩。日本画と言いながら、全てインドやチベットの風景だ。しかも日本画らしくない。
全土といってもいいほどのインドの旅そしてチベットの旅。80歳を過ぎてなおインドに一人で行ってずっと絵を描いていた女性。すごいというほかはない。
4人の子を育て美術大学で定年まで教え離婚もしておそるべしである。
年齢を重ねるだに秋野不矩のすごさを思う。
秋野不矩の作品のある空間の片隅に、自分の作品が飾られた、それだけでこのグループ展参加の意味はあったように思う。