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原爆投下から79年の今日の日記 今朝はいつものドローイングをしませんでした。アトリエには行かず、その時間、皮膚炎の治療のため、保湿剤を入れたお風呂に入ったり、ステロイドを塗ったりしていました。 夫が犬の散歩から戻って来たのでNHK総合をつけ、 午前8時15分 ふたりで、自宅居間で黙祷しました。 広島市長のスピーチを聞き、素晴らしいと思いました。 子どもたちの宣言は、たくさん練習したのねとついそちらに想像力が働き、あの6年生の女の子に遠い昔の自分を重ねたりして心の中で苦笑しました。 さて今日は、非常勤で勤務している高校の夏季休業中の出勤日なので、サンドイッチを作って出かけました。 特にやるべき教材研究もないので、今日の半日で読んでしまおうと一冊の本を持っていきました。 環状島 トラウマの地政学 宮地尚子 みすゞ書房 2018 ギャラリー蔵の美帆さんに勧められて買いました。 当事者でない人が戦争や災害などの大きな被害について語ることについて考えようとしている私たちです。 八月は、毎年、一冊は戦争についての本を読みます。 今年は、第八森の子どもたち を再読するつもりでした。 第二次世界大戦末期のドイツとオランダの国境付近の、アルネムの戦いの舞台になった村での出来事が綴られる切ない児童文学です。 森の描写が本当に綺麗で、ちょっと弱っている今の私なので、またあの森に出かけたいと思っていたのでした。 でも、とりあえず今日は環状島を読んでみる、としました。 高校に着くと職員室の私の席の隣に見知らぬ外国人青年がいました。ALTの英語の先生でした。 今月から勤務が始まったばかりで、日本語のおぼつかない彼と英語のおぼつかない私とで自己紹介など。 日本の文化、特にアニメや漫画が好きで日本に来たそうです。リース先生。 ロサンゼルス郊外の小さな町から来てなんとかかんとかとお話しして、ではと私は図書室へ。 涼しくて静かな図書室で環状島を読み始めました。 学術書と思っていたけれど、思いの外読みやすく、どんどんページは進みやがてお昼の時間。 職員室に戻ると、まだリース先生は 席にいて、パソコンに向かっている。私は自分の席でサンドイッチを食べながらトマトジュースを飲んで、食後にはリンゴジュースも飲んで、また環状島を開いていたらリース先生が話しかけて来ました。 葛飾北斎を知っている、あなたももちろん知っているでしょう?といった感じ。 それで、おぼつかないにも程がある英語力だが、ここはやはり美術教師としての教養をみせなければの場面でしょうとなり、富嶽三十六景とか諸国滝巡り、妖怪図、そして北斎漫画について話してみました。 スマホのGoogle翻訳があったからこそです。。 漫画が好きなリースくんは浮世絵がとても好きという、文化の一貫性を体現しているアメリカ人なのでした。北斎の作品では妖怪が特に好きそうでした。 それからリースくんは、私の読みさしの環状島を指差し、それは何の本かと聞いて来ました。 全然単語が出てこなくて、Google翻訳にまたお世話になって、トラウマの地政学を伝えました。 トラウマはわかる、何のトラウマかというので、今日は、広島に原爆が落とされた日なのです、と私は言いました。 リース君の表情が急に変化し、ヒロシマ、と復唱しました。ヒロシマはアメリカ人のトラウマなのか、日本人のトラウマなのか、いや人類のトラウマなのか。 そこまで彼がその時考えていたかはわかりませんが、いずれにせよ、彼は原爆投下の事実をよく知っているアメリカ人青年なのだとわかりました。でも、今日がその日だったとは知らなかったようでした。 たくさんの日本人が、今日の朝、8時15分に平和への祈りを捧げました。 79年前、私はまだ生まれていなかったけれど、日本中の人が広島でのことを忘れないようにする、広島でのことを想像する、核兵器はいらないと確かめ合う、今日はそんな日です。 これは、戦争のトラウマ、災害のトラウマ、そうしたことを考えるための本だと思って読んでいます。 といったことを、伝えようと試みました。彼のほうが私の英語力をサポートして出てこない単語を補ってくれたりなどして、理解してくれた感じです。 文法完全にめちゃくちゃでしたが、彼の聞こうとする思いが強かったのだと思います。 そしてまたしてもスマホのGoogle翻訳本当にありがとう。 八月六日に、初対面のアメリカ人の若い人と、広島のことを話した、今日はそんな日記となりました。とりとめもなく。
by hisakoinui
| 2024-08-07 10:48
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