ボルタンスキー『夏の旅』

前回も廃校になった小学校を使ってのインスタレーションだったが、今度もまた。
やっぱり彼はすごいなと思うけれど、前回の方がよかったか、、、。前回は音楽室、理科室、図書室、、、それぞれの場の記憶がせつなく強く呼び起こされていたように思う。
今回は、体育館に膨大な量の藁がしきつめられていた。藁って、質感もそうだけど、匂い(香り)が強烈だ。干し草のあの芳しい匂い。懐かしさといった正の思い出が蘇る素材なんだと思った。ほか、肖像を扱った作品などはべつに妻有でなくてもいいのかもと、、。この写真の作品も、、。
近くに竹内美紀子「はがきプロジェクト」
やはり廃屋の利用。このプロジェクトには出す人として参加したので私には必見。はがきに打たれるバーコード(投函すると郵便局で機械がの宛先識別のために眼に見えないやり方で印字される)
を特殊なやり方で視覚化し膨大な量のはがきでインスタレーションしている。暗い家屋の底で
バーコードが点滅している有様は、直島の宮島達夫の作品を思い起こさせるが、たくさんの人の手によるはがき(しかもふるさとについての思いを書いての)の使用と郵便局とのコラボみたいなユーモアが宮島作品より緩やかだったし楽しさがあったか。