GARDENS

もうひとつの勤務校で初任者教科指導という（分不相応な）仕事をしています。
今日はその『研修』で、『初任者』のT田先生と豊田市美術館へ行きました。
ふたりで電車にのってとことこと片道二時間。遠足のようでした。

T田さんは、こんなに性格のいい人に今まで会ったことがない、と思えるほど感じのいい人で、
私はここでも人に恵まれています。

豊田市美術館の企画展は『GARDENS』。国内外の作家による庭の概念に結びつく作品。なかなか面白かったです。
スウェーデンの４人組デザイナーFRONTの作品。<フラワー・ウォールペーパー＞
ヨーロッパの壁紙が立体になっています。美しさへの驚きと裏切りが楽しい。


ロイス＆フランチェスカ・ヴァインベルガー　　＜ポータブル・ガーデン＞
移民の人たちが使うビニールバックに雑草が生えている。この雑草は彼らの自由と多様性の象徴だ、とパンフにありましたが、彼らのというよりは雑草の自由かな。そこから、見る人が自由を感じる作品だと思いました。
これまでの雑草を用いた活動のドキュメント＜マージナルルーム＞も良かったです。

会場内での撮影が禁じられていたのでアップできませんが、照屋勇賢の作品、秀逸でした。横トリでのものもありました。

T田先生は日本画の人なので、私とは視点がすこし異なります。美術館で誰かとあーだこーだといいながら作品を見る、なんてことはあまりなく、現代美術作品への説明を求められることなどもっとないので、濃い鑑賞タイムとなりました。

恐るべきは豊田市美の財力で、毎度感嘆、なんでこんなにすごい作品持ってるの！の常設展。トヨタのちからなんですね。

ミュージアムショップでは、美術書の背表紙をまえにいろいろ話し、往復の電車でも美術教育のこと、表現のこと、陶芸のこと、日本の美について、秋野不矩のことなどなどたくさん聞いたり話したりしました。

このところずーっと展示のことで思い詰めていたので、ほっこり楽しい一日でした。