あけましておめでとうございます。
新しい年が始まって一週間がたち、いつもの日常が始まりつつあります。みなさまはいかがおすごしですか?
あたたかい三が日をのんびり過ごしながら、2006年を振り返りました。
リトアニアのアーティストブック展、静銀ギャラリー、トキアートでのユニット展、横須賀の『アートかくれんぼ』、そしてギャラリーCAVEでの個展が、昨年の発表でした。こんなにたくさんの機会に恵まれていたんだとありがたく思います。それと同時に、やってもやってもまだまだだ、というのが実感としてあります。
作品を発表をするたびに、様々な収穫があり、忘れられない言葉があります。
それらを胸に今年もまた自分の足元からゆっくり歩き始めよう、と思っています。
2007年の予定で、現在決まっているものは以下のとおりです。
個展
1〜3月 静銀ギャラリー(昨年4月からの続きです)
5月 NTTギャラリー(三島)(ともにウィンドウです。)
9月〜10月 Galerie MetaWeber(ドイツ/クレーフェルト)
グループ展
1月29日より ベオグラードでの小品展の帰国展(東京/トキアートスペース)
ほかに、止まっている栞郵送アートの再開を計画しています。
ちょうど今年はヴェネチアビエンナーレ、カッセルのドクメンタ、ミュンスターの彫刻展と有名な国際展がヨーロッパで同時に開かれるので、ドイツでの個展のときに見に行けたらと思っています。
現代美術は(というか文化一般においてかもしれませんが)、多文化主義、多様性の時代となり、求心性は失われたと言われています。それは昨年の横トリでも妻有でも感じたことですが、またそれを再確認することになるのでしょうか。ともあれ、自分の足で最前線の現場に行って自分の目で見てこられそうなのでとても楽しみです。
私生活では、昨年はコペルニクス的転回ともいえるほどの大きな嬉しい出来事が家族の中にあって、良い年でした。親の仕事は待つことだけであることを知りました。今年も悪妻愚母を地でいくわたしに変わりはなさそうですが、家族に暖かい食卓をプレゼントできればそれで良しとしようと思います。
世の中のことに目を移すと、教育基本法は変えられるし、命の重みへの実感は薄くなり、子どもたちの未来が明るいとはとても言えないことに胸が塞がります。環境のことも心配です。では自分はどうしたらいいのか。拳をふりあげて闘うことは私にはできないので、やはり、自分の仕事(それはもちろん美術教育の仕事もです)と暮らしの中でどんな毎日を過ごしていくか、ということになるのでしょう。
世界のこと社会のことを知ることも大切に、しかし、あまりガリ勉ぽくならずにほんわかしながら、あのひとなんか面白そうなことやってるらしい、という感じでかっこよく(かっこわるく?)いきたいものです。
良い一年になりますように。
今年もよろしくお願いします。