野見山暁治『一本の線』朝日新聞社 1990
新都美術館の地下の図書室で『絵そらごとノート』という著書をぱらぱらみていたら、私の好きなジョージア・オキーフについて書いていたくだりがなかなかよかったので、その本を本やタウンで探したら品切れでした。市立図書館に行ってもなくて、かわりに同じ作者の本を借りてみました。
絵描きなのに文章うまいなあ。
絵と文章を比べると、わたしは野見山さんは文章の方が好きです。こんな風に世の中をみつめ言語化できるなら絵を描かなくてもいいのにと思うくらい。それで、彼の絵をもっと見たくなりちょうど美術手帖のこの頃のに載っていたのでみてみると、彼においては文章と絵は全く別物でお互いを補ってもいなくて、それでかえってほっとしました。
群ようこ『かもめ食堂』幻灯舍 2006
DVDも借りて来て見ました。フィンランドの森、ヘルシンキの街並が美しい。
わたしも主人公を真似てシナモンロールを焼きたくなり(ハンドルネームだしね)正月早々パン焼きなどしてみると、とても潤った気持ちになりました。おにぎりを握る思いも変わりそうです。ちいさいけれど大切で強い力を持つものに触れられたように思いました。
『世界の果てのビートルズ』ミカエル・エミ 新潮社 2006
フィンランドとの国境近くのスウェーデンの寒村バカラ村での少年時代のものがたり。北欧版スタンドバイミーだけど、その自然や文化背景に圧倒的な魅力を感じる。そして子ども時代の回想はやっぱり切ない。
佐鳴湖で