東京都現代美術館で開催したばかりのタイ美術展の内覧会へ。
99年のバンコクでのグループ展のときにお世話になったパリンニャ・タンティースクさんが出していて、招待状をいただきました。
70年代からのタイのコンテンポラリーアートの流れを見せていました。
99年の時も感じたことですが、タイも日本と同様にアジアでありながら西欧の影響を免れないながらも、日本の現代美術よりシンプルで強い感じ、コンセプトに依拠し過ぎていない感じがしました。
パリンニャさんは地元S大学に若い日に留学していて、お国に帰ってからはシラパコーン大学(日本の芸大みたいなところ)の先生となって活躍中。
またバンコクに行きたいな、と言うと『イツキマスカ?』とすぐに。ほんとにまた行きたいな。
同時開催の企画展『マレーネ・デュマス』も見て来ました。
今、世界で、女性アーティストではもっとも注目され、もっとも売れていると言われているこの人はアフリカ人。なかなか面白かった。
ついでながら、私が憧れ、尊敬してやまない女性アーティスト、アブラモビッチは、旧ユーゴの出身。
女性と言う存在であることと、周縁(しかも過酷な)で生まれ育った環境とが、表現に強さをもたらしたのだろうか。