少し前の話ですが以前の教え子が結婚式に招待してくれました。すごいことです。だって私は授業だけの先生なのだから。だから、奇跡のようなはなしです。
そのとき彼らに、ウェルカムボードの制作を頼まれて、おとといぐらいからいろいろ準備し、今日は早朝からずっとアトリエで制作しました。
私の作品そのままだと、やっぱりお祝いの感じじゃないのでちょっと悩みました。
以前、親しい友だちに、あなたの作品は攻撃的で掛けて飾ろうと思えない、と言われた事があります。最近も、初めて作品を見た人に「休まらない」と言われたところです。(それらの言葉が作品への負の評価だとは思わないのだけれど。)
それで花びらのコラージュで制作することにしました。生花だとボンドで閉じ込めても退色してしまうので、プリザーブドフラワーのアレンジメントをしている高校の後輩に頼んで、少しわけてもいらいました。
制作はとても楽しかったのだけれど、どうしても石膏のかけらやガーゼなどいつものコラージュの素材が使いたくなってしまいます。
そして使ってしまうと、やっぱりいつもの『傷跡』みたいな作品になってしまい、花びらだけが妙に生々しく、結局私の『作品』になって完成してしまったのでした。
これが一般的であるかないか、式場に来る親戚その他の方々にとってどうなのか、判断がつかなくなって、夫をアトリエに呼びました。
夫が来るまでの間に、ユポ紙とプリザーブドフラワーとでちょっとおしゃれなボードを試作してみました。ユポ紙のあの白く繊細な質感が私はとても好きです。
夫は着くなり、『作品』にはNGを出し、今、ささっと作った方を、「きれいだね」というのでした。
ドイツの準備でテンパッているさなかの制作でしたが、やっぱり手を動かすのは楽しいものですね。コラージュをもっと作ってドイツに持って行きたくなりました。
ともあれ出発前に額屋さんに持って行けました、セーフ! やっぱり『作品』のほうにすればよかったかな、、と、明日は一日悩みそうですが。