四十九日の法要に呼んでもらって、行ってきました。
葬儀のときよりもリアルに感じるものがたくさんありました。葬儀のときは自分の悲しみで精一杯だったけれど、私以上に、愛する人を失った悲しみの中でこの一ヶ月を過ごしてきた人たちの存在を再認識しました。
この、仏教の通過儀礼は、人の心にある種の区切りをもたらしうるという点で、なるほどと思わせるものですが、同時に、それが出来ない人にとっては、外側からの区切りではけりなんてつかないよという思いを強めてしまったりするものなのですね。私にも、死という現実がさらにリアルになって、予想以上にきつかったです。
ところで、これは、おとといのことですが、かなり年下のアーティストの友人の現場制作を見に行って、わたしも制作してきました。久しぶりにアクリルで絵画制作しました。筆で描くのって解放されます。そして一枚レクイエムの風景が描けました。
描いたらなぜか強い気持ちになれました。
美術が持っている力を信じようとあらためて思えました。
その感覚を忘れないでいよう、と、今は思っています。
そしてもう一度、あの風景を描こうと思っています。