トキアートスペースでナガクボケンジ展。
かれも大学院の時の同級生。口は悪いが長く続いている貴重な友人。
小さい時計の作品が300近く並ぶ。
このシリーズから急にコンセプチュアルになったような印象があるが、話を聞くとそうでもないようだ。
時計ってさまざまなものや事のメタファーになるから逆に使うのは大変じゃないのかなと思う。高校生に『自分の内面を描こう』というと時計を使って絵作りする子がすごく多い。
ともあれことしの彼の時計の秒針には稲穂がついていた。お、新しいね、という時代性を感じるけど、本人にはその思惑はないようだ。
やはり音をモチーフにパターン化しているのだろう。
作品は多義的な方がいいのか、彼の作品から課題をもらった。
閉廊後、別のお友達を含めた三人で食事。
最近の自分の果てのないぼやきに終止符を打つクリーンヒット三塁打的励ましのことばに心の中でうれし泣き。彼もたまにはいい事言ってくれるじゃありませんか。