昨日も今日も連日静岡へ。
昨日は作品が落ちた、ということでメンテナンス。そして、積んで行った自転車で静岡の街を走り回ってアートドキュメントの鑑賞。自転車で走る静岡市街地、ものすごく良いです。
駿府公園内の作品では、杉村孝さんの『九条の碑』がすごい。(あー写真がない)
ぱっと見、ホームレスハウスなのですが、実は公園内に置かれていた既存の御影石の上に『9条の碑』を建立中と言う現場。足場も組まれていてブルーシートの中から石を削る音も聞こえるのですが、もちろん、実体はなく、過激なコンセプトと完成予想図が提示されているだけ、というすごいアートなプロジェクト。
72歳の石彫家、なんてすごいんだろう。
ピカデリーの屋上プラネタリウム内の鍬竹智弘さんの映像、すごく面白い。(これも写真なし、、。)
静岡市七間町は今もかわらず映画館街があって、シネコンブームはどこへやら、ほんとうにいい情緒のまち。プラネタリウムはいつもポルノ3本だて小劇場のある屋上のとなりにあって、そこにいくエレベーターの中には、小便禁止といったはりがみがあったりする、最高のロケーションです!
アートドキュメントの企画自体にはいろいろ不十分さがあるのは事実だけれど、このように静岡の街をたのしみながらアート体験ができるのはよい試みでは?と思えたのはやはり自転車でまわったせいかも。
今日は三男をつれて、小鹿のギャラリーsensenciの『わたしむし』展へ。
高杉悦男さんの個展的な展覧会。
いろんな虫に出会える、いろんな虫になれる、いろんな虫になった人の標本を作れる、18歳以上の女性は高杉さんからプレゼントをもらえる(そして彼のことをほっておけなくなる)、男性は額入りのドローイングがもらえる(だから会期後半になるにつれ、作品数がへるそうです)、など、ほんとにお客さん至上のパラダイス的展覧会で、すごーく楽しめると同時に、高杉さんの変わった才能と謙虚さが渾然一体となっているありかたにちょっとはっとさせられる展覧会です。