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1月19日
いわき市アリオスで開かれたライフミュージアムネットワークのオープンディスカッションに行ってきました。 ライフミュージアムネットワークは、福島県立博物館に事務局を持つ実行委員会形式の団体です、前身は「はまなかあいづ文化連携プロジェクト」で、文化芸術による福島の復興支援を全国で展開されてきました。そこで見つかった新たな課題を、新しい名前で、社会に投げかけています。 私のくじドロが、はまなかあいづ時代に少し関わらせていただいたのですが、学ぶことが本当にたくさんありました。私の中で、アートと社会を結ぶ唯一のリアルな存在といってもいいほどです。 それなので、新しい形になってもずっと学ばせてもらいたいと思い続けていたのですが、なかなか都合がつかなくて出向けませんでした。 いわきはLMNのもう第四回なのでしたがやっと行けました。 折本さんのことは第一回横浜トリエンナーレで知りましたが、その時は内容自体にさほど実感はなく、むしろ、アートの広さ可能性を伝えることを作品にしているんだなとかコンセプトの戦略性などを思っていました。 それから何年も経ち、近江八幡市でまた折本さんの作品を拝見しました。 以前横トリで見たものと同じ写真もありましたが、もっともっと年老いた折本さんのお母様 男代(おだい)さんとの写真もあり、認知症であると記されていました。 横浜で見た時は、中年男性が母親と共に作ったアート、という印象でしたが、近江八幡では違いました。 リアルというかすごいというか、あの時だけじゃなくずっとずっと『暮らす』アートを続けていたんですね!と思いました。 横トリという現代アートのために設えられた白い空間ではなく近江八幡の古い民家の中でであったから余計に、かもしれませんが。 いわきで折本さんはお母様のことご自分のことたくさんお話され、それから持ちネタであるパン人間のパフォーマンスをされました。 生でこのパフォーマンスを間近に見れたというのはすごい、ということもありますが、痛風であり72歳となった折本さんのパフォーマンスはある種壮絶な感じでした。 たくさんの折本さんの言葉の中で私に一番届いたのは『天才には会いに行け!』というものでした。 母の介護のことに勇気をもらった、といった感想が一番上に来なくてよかった、私は折本さんのように介護をアートにしてみたいとは思わないし、もちろん彼だって目の前の現実からその展開に必然的にならざるを得なかったとお話していましたが、アートのやることがそれを超えたものであるからこそ救いが生まれるというところまで行き着けたから言えた言葉だろうとも思ったのです。 折本さんは、会場内の参加者のためパフォーマンスで使ったパンにサインしてくださいました。 カビないように一週間干しておきました。あとはニス塗りをすればいいそうです。大切にしたいと思います。 #
by hisakoinui
| 2019-02-04 10:49
| みてきた展覧会
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続きです。 10月 台風で海のくじドロの延期。 台風で停電、冷蔵庫の冷凍品が解凍。 京都 法然院での3人展準備本格化。 自分のために、ではなく、展覧会のために、という視点でと思ってやったつもりでしたができたでしょうか。 はじまりの美術館のくじドロの最終日に再び猪苗代へ。 くじドロの最終形をこの目で見ることができ、学芸員さんたちからたくさんエピソードを聞き、この人たちに大切に育ててもらったんだなあと、なんだか子どもを留学か寮生活でもさせたかのような気持ちになって自分で自分に驚きましたが、一日中、猪苗代での1000枚のくじドロに囲まれて、来場者のみなさんと一人まったりくじドロができたことがとても良かった、自分にとってもくじドロにとっても。 高校生たちと、ドローイングの授業をする。 大学の先生たちの研究実践など勉強してから臨んでみました。 11月 法然院3人展 『交差する』 自分の作品が情けなさすぎて激しく落ち込む。 京都の町をもっと知りたいと思う反面、京都には全然受け入れてもらえなかったという気持ちも持ってしまった。 海のくじびきドローイング 海の人たちはこの広くて明るくて、日差しがふんだんにあって、平坦で怖さもなくて潮風が吹いていてお魚が美味しいところに住んでいる、のだなあと思いました。 図書館でのくじドロは、だからこその言葉の世界があったのだと思いたい。 浜岡原発にはまた行って、展望スペースにも登って、あるんだよねえ、ここに、こんな近くにとまた思う。 秋田の旅 まずは一人で鴻池朋子展/横手。 それから三男とのふたり旅。三男は大阪から。 角館、乳頭温泉、田沢湖、八郎潟、男鹿半島。 秋田の自然と風俗にふれました。良い旅でした。福島に寄れなかったのが残念です。 これまでも三男とはたくさん旅をしました。子どもたちはよく付き合ってくれるとありがたく思います。 12月 群馬県の神社に奉納することになった天井板絵の制作。 これでよしの気持ちとまだまだダメだの間で振れ続けました。 そして、2018年の一年間を通じてやっていたこと。 『Newspaper Flowers /日本の地方都市』の2018年版の制作。 毎日、静岡で起こったことの新聞記事の切り抜きと、身近な花の撮影をしました。 告白すると、切り抜きは数日分まとめてやったこともありますが、欠かさず一年分。 犬の散歩ではカメラを常に持っていきました。 新聞を何紙も購読して、古新聞おきスペースが常に山盛りでした。 それが今年はもう無くてなんだかぽっかりしています。 データは揃えたものの、制作はまだ途中です。そして発表のあてもないのですが、2018年版を完成させたいです、早く。 ![]() ![]() #
by hisakoinui
| 2019-01-23 06:20
| 制作日記
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続きです。備忘録のような。 6月から アートコーディネーターの青木あきこさんから、子ども夢基金の助成金が取れたからくじドロをやりたいけれど、という連絡をいただきました。彼女の鴨江アートセンター在職時代から随分お世話になり、常にくじドロのことをつぶさに見つめ考えていただいてきましたので二つ返事でよろしくお願いしますと返しました。 青木さんとミーティング後の数日後に、今度は福島県のはじまりの美術館から、7月からの展覧会でくじびきドローイングをという嬉しくもありがたいメールが来て、これもまた、快諾のお返事を返しました。 自分が、というよりは、くじドロは、という主語で、なんだかすごいことになっている!と思いました。 俄かにさまざまな準備が始まりましたが、二つのくじドロ企画が時期的にバッティングしていることは、くじドロにとっては新たな課題も生みました。 例えば、具体的には、くじドロキルトと呼んでいる、くじドロのやり方を説明する、手作りの垂れ幕のようなものが一枚しかなく、それはくじドロWSにとっては必須のものであること。 二枚目を制作することになりました。 刺繍やパッチワークを使った大判のテキスタイル作品の制作には時間と労力を要しましたが くじドロキルトの制作が、くじドロのことをもう一度考える機会にもなりました。 例えば、自分のドローイングとくじドロとの関係について。 作品として作るのか、一枚目と同様のものをシンプルにワークショップアイテムとして作るのか。 2枚目は自分のドローイング作品とリンクするようなものにすると決め、素材に散々悩んだ末、向こうが透けるような白く美しい布に刺繍で裏から表から行ったり来たりの自分のドローイングのようなステッチで仕上げました。 実家の母の見守りで帰っている時もステッチをして、ヘルパーさんに、これなあに?と言われたりして。 7月のえらぶん展搬入ギリギリ間に合いました。 7月 えらぶん・のこすん・つなげるん展がはじまりました。 若い学芸員さんたちと心優しい館長さんのいるはじまりの美術館、この場所でくじドロはまた新しい物語を紡ぎ始めた!そう思いました。 はまなかあいづ文化連携プロジェクトの皆さんとの再会。何度目でも彼らの姿勢に学ぶことがあります。 そして磐梯山と猪苗代湖、福島の夏の空、の7月でした。 8月 えらぶん展でご一緒している藤浩司さんのトークを聞きに再び猪苗代へ。 藤さんのトークもですが、その後のお話も本当に興味深く拝聴。行ってよかったです。 そしてくじドロは私がいない間にものすごく育っていました。 この後、新潟の友達夫婦と新潟へ。越後妻有トリエンナーレや水と土の芸術祭を回りました。 9月 山のくじびきドローイング 佐久間町は遠かったです。あの山道、片側交互通行の細い道。天竜川の沈下橋。 でも佐久間の人たちとくじドロがやれました! 山のお婆さんたちは『生きている』人たちでした。 山のおばさんたちも『生活している』人たちでした。 山の図書館の人は、元気でそして繊細でした。 また来ます!と言ったくせに行ってないなあと思っています。 #
by hisakoinui
| 2019-01-17 12:56
| 文化一般
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言葉とは不思議なもので、なにかを紡ぎ出すとそこから次々とイメージが広がっていくのですね。それは普段の私のドローイングにも似ているなあと昨日突然思いました。 一昨日久しぶりにブログを書きました。 新年の挨拶をと思ったけれどその前に昨年の回顧を備忘録として残すことになりました。(まだ書きかけ) 書いた言葉が、明け方の布団の中で反芻され、ああもっとあんなこともこんなことも書いておきたいと思いました。私の脳のどこかが開かれて広がった感じです。
たとえば一月の土田ヒロミさんとそれをめぐる写真家の人たちについて。 彼は、前回記事に書いたように、都美術館に来てくださいましたが、その前に静岡市での講演会のお知らせをくださいました。 震災後の福島を撮り続けた写真集の出版記念を兼ねた、福島を知るレクチャーのような講演会でしたが、詰めかけていたのは、土田さんをリスペクトする写真の関係者の人たちでした。 おそらくは愛機というべきカメラを複数台持ち自慢のレンズもきっとあるだろうとしれる男性たちです。会場をそうした人たちの熱気が包んでいて、そこには写真を撮る男性独特の『体臭』が充満していたような記憶があります。もちろんこれは比喩としての体臭です。でもこの体験が、あるいは2018年一月の記録としては、私の最上位のものかもしれないと、言葉から広がったイメージの世界で思ったのです。 あるいはたとえば三月の高知 くじドロの記録は必須だけれど、帰りに寄った須崎の光、須崎を愛するホゲットさんの眼差し、そうしたものが高知のくじドロとともにありました、これもまた、書いたことばから広がった書きたいことです。 五月の足利にしても、アーティストの仕事としてという観点での記録の言葉を残したつもりなのに、足利の街、石畳み、そしてたくさんの新しい人たちとの出会いこそが、わたしの足利アートクロスであったと思う、そんな記憶そんなイメージが広がります。 書くことも、描くことと同様に、イメージからイメージを広げ、俯瞰してまた構築していく、そんな作業であるのかもしれません。 絵を描くように文章を書くね、 文章を書くように絵を描くね、 ふたつとも言われてみたいなあと、冬の明け方に思ったのでした。 #
by hisakoinui
| 2019-01-15 09:56
| 文化一般
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2019年が始まりました。 本年もこのブログをよろしくお願いいたします。すでに10日を過ぎましたが、まめな更新を心がけたいと思います。 2018年の振り返りがまだ書けていないのでまずはそこから書いていきます。 1月 原風景展 都美術館 過去の長尺ドローイングを床に広げての展示。写真家の土田ヒロミさんが来てくださって動画撮影を勧めてくれました。それなのに、1年経った今も撮影できていません。長尺をもっと描こうと思い100メートル巻きの鳥の子紙を買ったのにそれも手付かずでした。 でも、床に置いたあの展示ができたことは本当に良かったと思います。 3月 くじびきドローイング これまでのこと・これからのこと 鴨江アートセンター これまでのくじドロの総括的な展示とともにくじドロのこれからを考えるトーク、くじドロカフェや本のコーナーやくじドロライブもやって、思いのたけくじドロをやった企画でした。 画像の整理も作品のスキャンもまだできていません。自分で自分の仕事のできなさに驚くばかり。 福島県立博物館の小林めぐみさんとのトークをテープ起こしし、もうじき全体が整います。 いろんな角度からくじドロを見つめ、私の中のくじドロ像ができた展覧会でもあったかもしれません。 この月は続けて高知でのくじドロ。香美市アクトランドで2日間。 私と、企画担当の横田さんの二人だけで、二日間をやりきり、合計600枚が残されました。くじドロ史上最高の忙しさでしたがやれるものだと思いました。身体全体にくじドロが叩き込まれ刷り込まれた陶酔すらありました。 これまでずっとたくさんのスタッフに助けてもらってきてテプラ打ちも人任せでしたが、そんな眺めるような視線ではわからなかったことがあったと知りました。 5月 足利アートクロス CON展 古民家での作品展示とあしかがまちなか遊学館でのくじドロというステレオ参加。 作品の方はトレペのような紙の長尺のものへのドローイングを廊下の梁にかける展示。企画の篠原さんが勧めてくださったスペースがあったのにそれを断って廊下に展示しましたが、展示場所が良くなかったねという感想をアーティスト仲間からもらいました。 アートクロスは足利の街おこしの文化企画で、CON展は自主運営自主企画のグループで、呼んでいただけることは発表の機会が増えるという点でありがたいことです、でも、これは参加の作家全てに言えることでしょうが、全てが自前だと毎年の参加は大変ではないかと思いました。市民参加型のプロジェクトの課題でしょう。個人でなんとか自分の分だけであっても助成金をいただけるような形にできたらと思いました。 この月に姑が急逝しました。 #
by hisakoinui
| 2019-01-13 23:36
| 制作日記
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『やってみる』ということを大切に新しいこと面白そうなことなんでもトライしてきた、トライしようとしてきた、のかもしれないのですが、先日ブックオフで『やめてみた』というタイトルの本を見かけて立ち読みしてみたところとても面白くてやめられず立ち読み一気読みしかもブックオフで、という状況に陥りました。
その本の趣旨は、やめてみると楽になるし何より生活の質が向上し豊かになるよというもので、たとえばわたしはこれとこれとあれとそれをやめたんだよという内容でした。 きっと、何事につけ過剰な私の、やりすぎをセーブする本能がそのタイトルに反応したのだとおもいますが、豊か向上は置いておくにしても、実際やめてみると楽にはなるものですね。 たとえば喪中欠礼で年賀状がない今年の年末。例年より相当こころの余裕があります。だしたかった人には寒中見舞いを自分のタイミングで出せばいいのでしょう。 それではいっそと、おせち料理の制作もやめてみることにしました。 毎年曲がりなりにもそれらしく用意していましたが、今年は、人が作った豪華おせちセットを買うことにしました。 思えば実家にいるときは母の、結婚してからは姑の、おせちを食べ、そこから学んで私のおせちを作ってきたのでした。 母のお煮しめ、姑の酢蓮根、まだ追いつきませんが、今年はとりあえずお休みに。 そう決めたらなんだかずいぶんこころが軽くなり、今日生協でおせち食材コーナーを通っても素通り出来ている自分にとても驚きました。 ふわあっと軽い年の瀬はこんな小さなことからもたらされました。もうひとつふたつか10個か1000個やめてみようかしら。 #
by hisakoinui
| 2018-12-29 00:17
| 文化一般
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どうしても行きたかった鴻池朋子の大規模個展、ハンターギャザラーに行くことができました。
秋田県横手市にある県立近代美術館。秋田新幹線こまちで大曲まで。そこから奥羽本線で横手。 横手駅から美術館に行くバスは一時間に一本だったのでタクシーに乗りました。近代美術館はふるさと村という広い敷地の中に。 ![]() 311後の社会における表現者としての自己というものにこんなにも強く真摯に向き合っている。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 掏り取ることよりも刻む行為にフォーカスするということ。 『女性的』という表現で説明すると異なる解釈が発生してしまうけれど、私たち女性の多くが男性より優位に持っているある種の感覚があると思う。 ![]() ![]() ![]() ![]() 撮影が許可されていなかったので画像を上げることができませんが、最後の部屋には土地の女性たちのものがたりを手芸で作るテーブルランナーの作品が一堂に並べられ圧巻でした。 個人の中だけにある私的な物語。何十年も前のお嫁入りの日のこととか家族とのこととか、無数の、名もなき人たちのお話。それを画家が聞きがきで下絵を作り、その絵を元に女性たちがパッチワークや刺繍などでテーブルランナーを作るのです。 一人一人の物語を読み、できた作品を見て、としていたら一時間はあっという間でした。 秋田で見たからこその鴻池朋子であったと思いました。 #
by hisakoinui
| 2018-11-30 21:00
| みてきた展覧会
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台風で延期になっていた海のくじびきドローイング 11月11日に無事に実施いたしました。 出来た作品は、山のくじびきドローイングの作品とともに、御前崎市立図書館に展示中です。12月13日まで展示しております。 ワークショップ会場は、図書館に入ってすぐの場所。レファレンスや貸し出しのカウンターの近くで、図書館を訪れた人は必ず通るところでくじドロをさせていただきました。 ![]() 多くの親子連れが参加してくれました。 休日に子供と一緒に図書館に来る人たちは、ことばが好きなんだと感じました。 ![]() ![]() 女子高生たちも、勉強の帰りに寄ってくれました ![]() くじドロ名作集は、作品展示パネルの後ろ、丸テーブルの上にさりげなく置きましたが、開架図書を手に取るような自然さで多くの人に手にとって広げてもらえてとても嬉しかったです。 これは私の作品です、頑張って作ったんです、とこれまでは大仰にしすぎていたと振り返りました。この自然なあり方がいいなあと。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 町村合併の前は、ここは旧浜岡町にあり、浜岡には中部電力浜岡原子力発電所がある、だから立派な施設がある、という事のようですが、そのことはあまり触れて欲しくない事実であると聞きました。 ところで今回のくじドロは、日帰りではなく御前崎の民宿に前泊してみました。 海の人たちは、明るい光と潮風と豊かな海の幸と、原発と、数え切れないほどたくさんの風力発電の風車とともに暮らしている、と知りました。 くじドロを、原発から2.5キロの地で行ったことは、くじドロにとっては大きなことだったと思います。その地で、アートのアクションをしたことで、たとえかすかであっても、『現場に立つ』ということができたのではないかと思いたいです。だからどうなのかと問われたら答えに窮するのですが、少なくとも、その地に出向きその地の人たちと関わり、作品を残してもらい、その地の人たちの言葉を次の場所につなぐことはできました。 それは御前崎に限らずどの地においても言えることでしょう。くじドロの『現場性』、これからも大切にしたいです。 御前崎灯台から太平洋を望む。 以下、海のくじドロで開かれたくじの言葉です。 *は、山のくじドロ 佐久間から来た言葉です。 あかちゃん アッカンベー 頭は犬で体は人で足がゴリラうでがクマ * あやちゃん いすずガーラ大型バスのえ 一番好きな人は? * いちばんすきじゅぎょう * 一番の思い出 いぬ いろいろなおみせ いろんな色のいろんな人 ウォ うみにすむいるか 海に住むバナナ 海で見つけた宝もの うめちゃん 絵本を作っている子びと おいしいもの 大きなにじ おおわらいしてるかお おかあさんのかお お母さんのかお おかし おかしバイキング * おこったおかあさん おこったおとうさん おこっているチコちゃん おさんぽ中の犬と人! おしりたんてい おにがおにごっこをしている所 おにぎり おばけ おばけのうん動会 お前ざき 御前崎市の有名な物 思っていたよりもずっと豪華な灯台 かくせいしょうねん 学校の事です かめんライダー からくり かるぴす * かわいいおばけ かわいいねこ かわいい犬の絵とねこの絵 かんビール * きらいなたべ物 綺麗なもの くものおともだち くるま くるま 消しゴム * “けっこんしき” ごりら * こわくなくてむしろ面白いおばけやしき サンタクロースの猫 サーベルタイガー しいたけせいじん じじ じぶんのおかあさん 自分の顔 じぶんの好きな人のかお 自分の町を書きなさい * ジュース すきなきょうりゅう すきなこのかおをかく すきなどうぶつ すし スヌーピー 台湾 * たくさんのくだもの たのしいすいぞくかん ダンボールの中にねこ チーターうさぎ ちび丸子ちゃん * デート♡ トイレがたくさん!! とうだいイルカ先生 とまと とぶぞ! どらえもん ドラエもん とんでくドローン 泣いているチコちゃん 夏のサンタクロース 悩んでないで前向きにすすむ * 日本地図(県名も) * ねてるひと ねむい人 は ばいきんまん ば 走る車 速いのりもの ピカチュー 半分人間半分魚 ふくらんでいる プールの中にこんなにたくさんのステキな」ものが!!♪ ふゆでもたのしいプール フルーツじゃないキウイ へのへのもへじ へんがお へんてこの人 へんな顔のおひめさま ボーッといきてんじゃねーよ!(チコちゃん) まほうのごみばこ みか月 めがいっぱいのひと モンスターボール やさしいお父さん ワクワク! #
by hisakoinui
| 2018-11-29 12:14
| 展覧会報告
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お運びくださった方々、気にかけてくださったみなさま、本当にありがとうございました。 画像を交えて振り返ってまいります。 法然院は最寄りのバス停から徒歩十分。少し坂を登ると山門があります。屋根は茅葺です。 ![]() ![]() ![]() ![]() 講堂に入ってすぐ右手です。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by hisakoinui
| 2018-11-06 15:59
| 展覧会報告
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交差する 3日目 大阪に住む三男のところから、京都に向かう。 三男の会社のある京橋で、じゃあねと別れて京阪に乗った。 昨夜の京橋、今朝の京橋、大阪は都会だなあなど思う。 体調ちょっとへこたれていたけれど、静岡からギャラリーsensenciのけいこさんが、宝塚から浅井さんが、そして在京都の井上みかこさんらが来てくださるということで、休まずお寺に向かう。 けいこさんは本当にすごい。彼女がいるとその場の温度が2度くらいあがるんじゃないだろうか。そして、静岡のあの明るい光が降り注ぎ静岡の風が吹く。京都に安倍川餅とみかんが届いた。 大学後輩の成実さんも奥様と来てくださった。彼は法然院近くでとても面白い活動をしているんだね。くじドロの話をたくさんした。 会場には中西さんも福島さんもいて、集合写真をとったりなどなど開場してまもなくから、賑やかな3日目が始まった。これはよくあるギャラリーでの風景。知り合い達で盛り上がる。でも、これも展覧会の楽しみのひとつなんだと思う。 そして今日もやはり、外国のお客さんが多い。 詩を書いているというアメリカ人女性が、私の刺繍ドローイングをとても気に入ってくれた。名刺を持ち帰り、帰国したら必ず連絡するといって帰って行った。 ある程度話はしたけれど。私の英語力で、どこまで伝えられただろうか。 何人かの人に、作品のタイトルは無いのかと問われる。 今回の展示では、作品の傍らにキャプションをつけるということはしていない。 芳名帳の隣に作品配置のある会場図が置かれ、そこに作家イニシャルが書かれているだけだ。 確かに不親切な展示だろうと思うし、各作品ごとに各作家はタイトルを持ってはいるのだからそれも伝えていない。 でもこれは、3人で作ったドローイングのインスタレーションであって、その作品名が「交差する」なのだ。 この説明でどこまで伝わるか、そのことも問題なのだけれど。 そして観光で来ている人にこのことまで説明するのは大変。 でも、私たちは相当おしゃれな展示をしているぞとも思う。 待っていた高校の同級生現れず、会場を閉めて3日目は終了。16時までとは知らなかったということです、この時間帯もまた一般的ではないということでしょうか。 夜はその同級生に、この上なく美しく美味しい京都のご飯ご馳走になりました。本当に美しかったけれど、だからこそ、スマホを出す気になれず、目に焼き付けて来ました。普段から、食べるものを写メすることへの抵抗がかすかにありはするのですが、この時もこの見事な料理を前にしてそれをしてしまうと何かに対して誰かに対してとても失礼なことのように思えたのでした。 その席では彼から普段は絶対に聞けないだろう免疫老化学のお話など聞けて、想像はしていたけれど研究の現場の最先端のサイエンスに瞠目、福島夫妻と四人でとても楽しい一夜でした。 交差する 4日目 会場のことは福島さんにお願いして午前中のひかりで浜松へ。 クリエーティブサポートレッツ連尺の開所式と、久保田さんの受賞祝賀会に出るため。 展覧会の会期中でもあり出席については少し悩みましたが、やはり、お祝いというものは一度きり、頑張ってきた久保田さんやレッツの人たちにおめでとうを言うのは今日だ!と思いました。 開所式も授賞式もたくさんの人たち。浜松の温度があがるなあ。 開所式のイベントでは、障がいのある利用者の方々とマッスル君とのライブステージとても良かった。 交差する5日目 やはり頑張りすぎたのか完全に体調を崩して午前中の新幹線で京都に向かうことができませんでした。 それでも夜には京都にたどり着いて福島夫妻とうどんを食べたりなど。 今回の宿は、福島さんがドイツで予約してくれたAIR BandBの家。民泊です。外国人客向けの家で、京都の町家をそれらしく演出してありましたが、ユーティリティは全て欧米式だったりして、こういう空間に寝泊まりすることは最初で最後だろうと思いました。とっても面白かったです。 会期中ずっと平安神宮の周りを随分歩き回り、ようやく道を覚えた頃には去るというタイミングです。 交差する6日目 スペインから二日前に帰ったばかりという大学時代の友人が伊東からきてくれました。 定点で私の作品を見てくれている人がいる、それは本当にありがたいことです。 午後には浜松から長岡京市に引っ越して15年という古いママ友、大橋さんが来てくれました。 ずっと続けているんだね、と褒められました。 文化の日のこの日は、はじめの頃よりも日本人のお客さんが多いように感じました。 夜は中西さんのアトリエのある高槻市へ。 中西さんのアトリエがあまりにも片付いていて衝撃でした。 この会期中ずっと、中西さんと自分との違いについて感じたり考えたりしていました。作品について感覚についてetc でも、アトリエ訪問で文字通りの一目瞭然。どこが近くてどこが遠いのかがよくわかりました。良かったと思いました。 (とはいえ、佐藤可士和の『超整理術』をkindleで購入。 片付けてみたら私も変われるかしら。) この夜は高槻の温泉付きホテルでのんびりして息を吹き返しました。 交差する 最終日 高槻からは阪急と地下鉄を乗り継いで蹴上まで。 たくさんの観光の人達が南禅寺に向かって歩いています。 息子たちが京都に住んでいた頃は、私は観光客を内側からの眼差しで見ていたように思います。自分の家でもないくせに、息子が住んでいるというだけでそんな立ち位置でした。 でも今回は完全に外側の人として訪れています。だから、外国人の家族連れなどがバス停で立ち往生などしていると、自分自身のフランクフルトやベルリンやニューヨークなどの経験と重なって、彼らにとって京都はどんな都市に映っているのだろうと思ってしまいます。 法然院に少し早めに着き、特別公開中の本堂を見ました。 お庭も美しかったけれど、狩野光信の障壁画が見れたのは良かったです。 代表作ではないけれど重要文化財。父、永徳ほどの画力がないのに狩野家に生まれてしまった光信ってどんな絵師だったのだろう。この法然院の障壁画もまた、天才のなせる技とは言ってもらえない作品なのでしょうか。真面目で静かな筆致でした。 最終日の今日は、福島さんも中西さんもやがて会場に来て、それぞれの知り合いも大勢来て賑やかでした。 高杉悦男君が奥さんと息子さん連れて現れた!浜松から鈴木真弓さん、三重からは学生時代の山仲間伊島さん、そして大阪に住む三男とその彼女さん。みなさんよく来てくださいました。 丁寧に作品の説明ができたかは自信がないけれどとても嬉しいことでした。 今日も来場者は大勢で、盛会のうちに幕を閉じることができました。 本当にありがとうございました。 展示についての報告は次の記事で書いてゆきます。 #
by hisakoinui
| 2018-11-06 15:48
| 展覧会報告
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